サーフィンで昨年のジャパンオープン男子優勝の大原洋人(24)が30日、オンライン会見を開き、エルサルバドルで開幕した東京五輪の世界最終予選を兼ねるワールドゲームズ(WG)に向けて意欲を語った。

地元の千葉・一宮町で練習を重ねてきた成果を発揮することを誓い、「(大会中は)そこまでオリンピックのことは考えず、自分のサーフィンだけ意識したい」と話した。

大原はこの大会でプロツアーの実績で五輪出場を確定させた10人を除いた上位5人に入り、さらに代表争いのライバル村上舜(24)より上位になれば代表当確となる。

五輪会場となる千葉・一宮町は幼い頃から慣れ親しんできた波であり、五輪への思いについて「地元でできるので絶対出たい」と依然その思いは変わらない。

最終予選の舞台であるエルサルバドル。「持っていたボードでは足りないと思った」と波の大きさに驚き、現地に向けて日本をたつ前のスタッフと連絡を取り、新たなボードを持ってきてもらった。トップクラスの選手たちとも戦うことができる機会を心待ちにしながら、調整を重ねている。

一方、代表入りを争うライバルの村上は「1ヒート、1ヒートしっかりこなしていきたい」と抱負を口にした。海水パンツ姿でサーフィンをしてもすぐに汗をかくという厳しい暑さの中だが、「体のコンディションは良い」と説明。試合から遠ざかっていることへの懸念を問われると「体が覚えていると思うので」と話し、不安を一掃した。【平山連】