ラグビー日本代表で“最年長”となるFB山中亮平(32=神戸製鋼)が、後輩たちをけん引する。

31日、19年W杯日本大会以来の代表活動となる強化合宿(大分・別府市)中のオンライン取材に対応。フランカーのリーチ・マイケル主将(32=東芝)、W杯2大会連続出場中のSO田村優(32=キヤノン)ら同学年は多く選出されているが、誕生日は山中が最も早い。その点について問われると「ツイッターでなんか(最年長というのを)見ましたね。僕はいつも通り、あんまりそこは意識せずに頑張っていこうと思っています」と心境を明かした。

WTB、FBで形成する「バックスリー」では、W杯2大会連続出場中の松島幸太朗(28=クレルモン)が欧州遠征からの参加になる。山中に“最年長”という意識こそないが「W杯が終わって年も一番上。チームを引っ張っていく、リードしていく立場。そういう部分を意識して、後輩に声をかけたり、練習中にしっかりとコミュニケーションをとったりしたい。リーダーじゃなくても、意識してやっていきたいと思います」と役割は自覚している。

神戸製鋼は2連覇を目指したトップリーグで8強止まり。準々決勝でクボタに敗れ、喪失感こそあったが「代表が発表された時点で切り替えて、集まるまでにしっかりと走ったり、やるべきことをやって合流しました。体調もすごくいいです」と力強い。距離の出る左足のキック、防御網の合間を突く突破が武器の32歳は、さらに存在感を出していく。【松本航】