テニスの全仏オープン(パリ)に出場している世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が、ツイッターで5月31日(日本時間6月1日未明)に大会を棄権することを電撃表明した。

以下ツイッター全文。

みなさん、こんにちは。この状況は数日前に私が(ツイートを)投稿したときに想像も、意図もしていませんでした。大会や他の選手、私自身の健康を考えると、大会の棄権がベストだと思います。その方がみんなパリで開かれているテニスの大会に集中できます。

私は大会を邪魔したくはありません。(記者会見拒否の公表が)理想的なタイミングでなかったことや、メッセージももっと明確にすべきだったことは受け入れています。もっと重要なことは、メンタルヘルスを軽視したり、この言葉を軽い意味で使ってはいないということです。

実際、私は2018年の全米オープン以降、長い間、うつ病に悩まされてきました。落ち込むことがあり、その対処に本当に苦労してきました。私を知っている人なら誰でも、私が内向的な性格であることは分かっていると思いますし、大会で私を見たことがある人なら誰でも、私がよくヘッドホンをつけていることを知っているでしょう。

テニスを取材するメディアは、いつも優しくしてくれたけど(傷つけたかもしれないクールなジャーナリストには謝りたいです)、私は社交的に話せるタイプではなく、世界のメディア相手に話す前はとても大きな不安の波に襲われます。本当に緊張していて、質問にベストの答えを出そうとすることにストレスを感じてしまいます。パリに来てからすでに不安で、傷つきやすくもなっていたので、自身のケアにあてるために記者会見をスキップした方がいいと思いました。

大会の規則が時代遅れに感じていたし、それを強調したかったので、大会前に表明しました。大会ではものすごく気が張り詰めています。主催者側には大会後、喜んで話し合いたいと伝えています。

今後、少しの間、コートから離れようと思っています。しかるべき時期に、選手や報道陣、ファンにとってより良い方向性をツアーと話し合っていきたいです。

とにかく、みなさんが元気で安全に過ごされていることを願っています。みんな大好きです。またお会いしましょう。

第2シードの大坂は、6月2日のシングルス2回戦で世界ランク102位のアナ・ボグダン(ルーマニア)と対戦する予定だった。

【解説】シャイで人見知りな大坂なおみはこちら―>