男子決勝は仙台大明成が、東北学院を102-62で下し、9大会連続13度目の優勝を決めた。昨年の全国高校選手権優勝メンバーの山崎一渉(いぶ、3年)が、4本の3点シュートを含む37得点で引っ張った。

   ◇   ◇   ◇

昨年12月の歓喜から約6カ月。仙台大明成が、王者の貫禄を見せた。同選手権出場の相手を高い攻撃力で圧倒。6点リードで始まった第2Qだけで山崎一が22得点し、前半戦を31点リードで折り返す。後半も着実に得点を重ね、今大会全4試合で100点以上を記録した。丹尾久力主将(3年)は「(県優勝は)通過点でもあり、この経験を生かしてインターハイでもチーム一丸で戦いたい」と15年以来2度目の“夏制覇”に闘志を燃やした。

大型新戦力も決勝で実力を発揮した。身長198センチのウィリアムス・ショーン莉音(1年)は18得点。丹尾主将も「リバウンドの部分で頑張ってくれている」と認めるリバウンド技術でボールを供給し、攻守で存在感を示した。例年は東北選手権を経て全国総体に挑むが、今年はコロナ禍で中止に。「他の地区では強豪校と戦ってインターハイに臨むチームがある中、自分たちに東北大会はない。でもその分、練習で切磋琢磨(せっさたくま)している」。選手権王者として臨む夏。限られた条件下で、さらにレベルアップする。【相沢孔志】