男子100メートル準決勝で、日本人最初の9秒台をマークした桐生祥秀(25=日本生命)が3組5レーンに登場した。小池祐貴、ケンブリッジ飛鳥と同組で走って10秒28の1着でフィニッシュした。

予選は10秒12(向かい風0・4メートル)を出して、全体のトップで通過した。右アキレス腱(けん)に不安を抱えているが「足は気にしない。とりあえずあと2本、絶対にもつと思うので、それを信じていきたい。自分のリズムでいければ、勝利の要因になってくる」と話していた。

桐生は5月下旬、右アキレス腱(けん)に痛みが出た。6月6日の布勢スプリントでは予選で追い風参考2・6メートルで10秒01をマークしたが、決勝は棄権。23日の前日会見では「ほぼほぼ走り込みはできてない状態。痛みをとることを最優先にやってきた」。

東京五輪の参加標準記録は10秒05。すでに山県、多田、小池、桐生、サニブラウンの5人が突破しており、この5人が25日の決勝で「3位以内」に入れば、代表に決定する。