日本代表(世界ランク10位)はアイルランド代表(同4位)に8点差で惜敗した。先発したSO田村優(32=キヤノン)は試合後、「勝てるチャンスがたくさんあったが、勝ちきれず残念。チームは約2年ぶりの試合で歴史あるライオンズ、(強豪10カ国・地域を示す)ティア1のアイルランドに勝つギリギリまでいけた。チームも個人もたくさん経験して、少しでも良いチームになれるように頑張りたい」と悔しさをあらわにした。

欧州遠征1戦目の全英・アイルランド代表ライオンズ戦に続いて、この日も田村は司令塔としてゲームをコントロール。代表初先発のSH斎藤直人(23=サントリー)とハーフ団コンビを組み、日本らしい速いテンポの攻撃を仕掛けた。17-19で迎えた後半3分には、敵陣で複数の相手選手に囲まれる中、狭いスペースに“技あり”のキックパスを出してWTBシオサイア・フィフィタ(22=近鉄)の代表初トライを演出。その他にも、随所でキックを起点に好機が生まれる場面が何度もあった。