日本代表(世界ランキング10位)は、19年ワールドカップ(W杯)で歴史的勝利を挙げたアイルランド代表(同4位)に31-39で敗れた。

前半から日本らしい速いテンポの攻撃を仕掛けて一時はリードする場面もあったが、終盤は過去1勝9敗の宿敵に主導権を握られて8点差で惜敗した。

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新生ジョセフ・ジャパンが奮闘した。前半から多彩な攻撃で4トライを奪い、ホームで勝率85%を誇る強豪と互角の戦いを繰り広げた。ジョセフ・ヘッドコーチは「強い相手に自分たちのラグビーができたことは収穫。選手たちも自信がついてきた」と総括。前半は代表初先発のSH斎藤が速いテンポでボールを回すと、後半はSO田村が相手防御のわずかなスペースへ“技あり”のキックパスでWTBフィフィタのトライを演出。31-33で迎えた後半20分以降は相手に反則を誘発され、PGを重ねられて惜敗した。試合前にNO8姫野、後半にFB松島の主力が負傷交代するも地力を証明。フランカーのリーチ主将は「この8点差の学びを23年W杯へつなげていきたい」と、さらなる成長を誓った。