レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが独走で優勝。3戦連続のポールトゥウインを飾り、ホンダに1988年以来となる5連勝をもたらした。

フェルスタッペンはスタートで首位を守ると一度もリードを譲ることなく71周を走破。メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがマシンにダメージを負ってペースを落としたため後方に大きなギャップが生まれ、ピットストップをしてタイヤを交換し圧倒的な最速ラップを刻んで1点を加算する余裕もあった。

レッドブルリンクは3日間でのべ13万2000人を動員し、フェルスタッペンの地元オランダからも大勢のファンが詰めかけた。

「今日は信じられない気分だね。クルマが最高で本当に走っていて楽しかった。いつもこんなことができるわけじゃないし、ここまでとは思っていなかったよ。優れたマシンパッケージだったし、ホンダも本当に素晴らしい仕事をしたと思う。僕は自分のレースに集中するだけで良かった。大勢のファンのみんなの存在が大きなモチベーションになったよ」

2位にはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが入り、マクラーレンのランド・ノリスが3位表彰台を獲得した。セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)はノリスとの接触で押し出されて10位まで後退し、追い上げる中で2回の5秒加算ペナルティーを受けたこともあり6位。

アルファタウリ・ホンダ勢はソフトタイヤでスタートし2ストップ作戦を採ったことが裏目に出て1ストップ作戦のフェラーリ勢とダニエル・リカルド(マクラーレン)に逆転され、ピエール・ガスリーは9位。角田裕毅はレースペースが振るわず、ピットイン時の白線カットを2度も犯してしまい5秒加算ペナルティーを2回受けて12位に終わった。(米家峰起通信員)