世界王者のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)と並ぶ男子歴代最多の4大大会20度目の優勝の偉業を達成した。

イタリア初の大会優勝に挑んだ同9位のベレッティーニに6-7、6-4、6-4、6-3の4セットで勝ち、1969年のロッド・レーバー(オーストラリア)以来52年ぶり、男子史上3人目の年間4大大会全制覇に王手をかけた。

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○…同一シーズンで4大大会と五輪のすべてを制することを「年間ゴールデンスラム」と呼ぶ。男女合わせ、88年に女子のグラフ(旧西ドイツ)しか達成していない最難関だ。その記録にもジョコビッチは迫っている。東京五輪にエントリーしており、会場となる有明テニスの森公園は19年楽天オープンで経験済み。五輪、全米ともに大好きなハードコートだ。ただ、ウィンブルドンの優勝会見で「出場は五分五分」と話した。以前から「無観客なら(欠場を)考えたい」と意向を示し、スタッフの人数が制限されるのも一因のようだ。