バスケットボールの女子1次リーグB組で世界ランキング10位の日本は、同5位と格上のフランスを74-70で破って白星スタートを切った。前半を34-36で折り返すと、後半も一進一退の展開に。終盤に主将の高田真希(31=デンソー)の得点で再びリードを奪うと、残り30秒で長岡萌映子(27=トヨタ自動車)が値千金の3点シュートを決めて突き放した。

五輪直前に組まれた最後の強化試合を終えたあと、ホーバス監督は自信たっぷりの表情で話した。「大きいステージで、うちのきれいなバスケットを見せたい。とにかく楽しみ」。その言葉どおりクリーンに戦い、勝利に結びつけた。相手に与えたフリースローはわずか6本。一方の日本は23本のフリースローを試投して17本を成功させた。無駄なファウルは避け、もらったフリースローを着実に決めて得点を積み重ねたことが最後に物を言った。

16年リオデジャネイロ五輪では20年ぶりのベスト8進出を果たした。自国開催の東京五輪での目標は、ホーバス監督をはじめ選手全員が「金メダル」と高く掲げる。次戦は30日、世界ランキング1位で五輪6連覇中の米国と対戦。地の利と勢いを生かし、女王に全力でぶつかる。