東京オリンピック(五輪)で実施されていた国際オリンピック委員会(IOC)アスリート委員の選挙投票結果が4日、東京・有明のメインプレスセンター(MPC)で発表され、日本から立候補していたフェンシング五輪2大会連続銀メダリストの太田雄貴氏(35=国際フェンシング連盟副会長)が初当選した。任期は28年ロサンゼルス五輪まで。

日本オリンピック委員会(JOC)山下泰裕会長(64)のコメントは以下の通り。

本日、IOCアスリート委員会選挙について、IOCの選挙委員会から投票結果の発表があり、太田雄貴氏が当選という結果が得られましたことを報告させて頂きます。

太田氏がIOCアスリート委員に当選されたことは、日本のスポーツ界にとって大きな喜びであります。太田氏は、2008年北京オリンピックで日本フェンシング界で初めてメダルを獲得した、日本が世界に誇るアスリートの1人です。

現在、国際フェンシング連盟の副会長を務められており、また、日本フェンシング協会の会長も2017年から4年間務めてこられました。記憶に新しい、東京2020大会男子エペ団体での金メダル獲得という日本フェンシング界初の快挙は、太田前会長がフェンシングの強化・普及に尽力してこられた結果が、大きく花開いたものだと感じております。

また、フェンシングのみならず、アーバンスポーツの普及促進に携わっており、若者へのスポーツの遡及(そきゅう)といったことにも積極的に関わってもいます。

アスリートの代表として、太田氏らしい柔軟な発想、行動力で、オリンピック・ムーブメントの推進にともに取り組んでいただければと思います。

アスリート委員はIOC委員も兼ねるため、日本のIOC委員は山下氏、国際体操連盟の渡辺守成会長、太田氏の3人になる。