女子学校対抗では全国選抜で8強入りした聖和学園(宮城)が香ケ丘リベルテ(大阪)に2-3で敗れ16強。しかしその後行われた女子ダブルスで三村彩華・阿久根みこペア(聖和学園)が芝田有里・松本紗季ペア(敦賀)を3-1で下し3回戦突破。今日の4回戦を突破し学校対抗では届かなかった8強を目指す。

団体で届かなかった8強へ。組替えによって、インターハイの3カ月前から練習をともにした。三村は3年生、阿久根は1年生と学年の離れたペアのため、お互いに気を使う部分もあり最初はかみ合わなかった。しかし日々の練習の中で意見を交わしながらプレーの価値観をそろえた。考え方を擦り合わせながら、組替えからわずか3週間で臨んだ県大会を優勝。インターハイに向け練習試合を重ね、より互いの考え方を理解した。

「みこ(阿久根)のサーブがこのダブルスの武器。そのサーブを生かした3球目を意識し、自分たちの良さを出せるように練習してきました」。長所を生かして初戦の幸地萌香・竹村和ペア(明誠・島根)戦を3-1で勝ち切り、勢いに乗ると、ダブルスでは男女合わせて東北勢で唯一の16強入り。三村は「ベスト8を決めるとなると相手のレベルも上がってくると思うので、向かっていく気持ちで、聖和らしく明るく試合出来たら」と意気込んだ。

阿久根は、団体でもダブルス、シングルスの2本で勝利。その試合を中学校のときにお世話になったコーチが見てくれていた。「コーチに結果で恩返ししたいなと思っていました。負けてしまったけどコーチの前でダブルスとシングルスを2本勝てたのは、少しでも結果で恩返しが出来たのかなと思います」と語り、敗戦も内容に満足した。次戦に向けて、「元気よく向かっていきたい」と意気込み、目標の8強、その先のランク入りを狙っていく。