来年2月の北京オリンピック(五輪)に向けたカーリング女子日本代表決定戦ので、21年世界選手権代表だった北海道銀行が初戦を制した。2大会連続のメダルを狙う18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレとの延長戦を7-6で競り勝った。

7エンド(E)を終えて3-5の劣勢も、スキップ吉村紗也香の正確なショットを軸に、8Eで2点、9Eで1点をスチールして6-5で逆転。最終10Eでの相手の得点を1点に抑え、有利な後攻で臨んだ延長戦の11E、最後も吉村がドンピシャのドローショットを決めた。

「8、9、10エンドと良い形を作れて、決めきることできた。良い形を作れた」と充実した表情で振り返った。相手のスキップ藤沢とは同級生。五輪の舞台を高校時代から目指してきたとし、「このチャンスをつかみ取りたい」と意気込んでもいた。

2月の全日本選手権でもロコ・ソラーレを決勝で下した会場で先勝し、有利な状況を作り出した。決定戦は最大3日間で5試合を行い、先に3勝したチームが代表となる。12月の五輪最終予選(場所未定)で出場枠(出場10チーム中上位3チーム)を獲得すれば五輪切符を手にする。