今年の日本選手権優勝の吉田夕梨花(27=ロコ・ソラーレ)と松村雄太(31=コンサドーレ)のペアが、前年の同選手権優勝の松村千秋(28=中部電力)と谷田康真(27=コンサドーレ)組に7-4で快勝した。前日と合わせて1次リーグでの直接対決は1勝1敗となった。

最終日の20日は、両チームによる決定戦を最大3試合実施。1次リーグでの直接対決の結果も含め、先に3勝したほうが日本代表に決定する。吉田は「勝ち負けよりも、まずは自分たちのカーリングができれば」と話した。

この日の試合は吉田・松村雄組が第1エンド(E)でいきなり3点を先制。その後に連続得点を許して追い付かれたものの、第4Eに再び2点を挙げ、直後の第5Eでは相手のパワープレーを1点に抑えた。妹千秋とのきょうだい対決にも注目が集まるなかで、兄雄太は「やられた分、しっかりやり返しました」と笑顔を見せた。

◆カーリング混合ダブルス 男女1人ずつのペアで争う。4人制より2エンド少ない8エンド制で行われ、各エンドにつき1チーム5回ずつストーンを投げ合う。1人目は1、5投目、2人目は2~4投目を担当。両チームがセンターライン上の所定の位置に1つずつストーンを置いた状態から始まる。後攻チームは1試合に1度、ストーンを左右いずれかにずらして配置する「パワープレー」を選択可能で、複数点を取るチャンスが拡大する。五輪には前回の平昌大会から採用され、日本は出場権を獲得できなかった。

◆北京五輪への道 今大会の勝者は日本代表として、来年の北京五輪の出場枠が懸かる最終予選(12月5~9日、オランダ・レーワルデン)に出場する。同大会には14チームが参加し、残る2枚の五輪切符獲得を目指す。北京五輪には10チームが出場。5月の世界選手権(スコットランド)で上位だった8カ国がすでに出場権を確保している。その世界選手権に日本からは吉田夕と松村雄のペアが臨み、11位で北京五輪出場切符を逃した。