ショートプログラム(SP)首位発進の三宅咲綺(18=岡山理科大)が優勝を飾り、西日本選手権(11月4~7日、アクシオン福岡)進出を決めた。

フリーもトップの108・06点を記録し、合計164・32点。五輪2大会出場の鈴木明子さん(36)が振り付けした「ムーラン・ルージュ」を演じ「『こんな曲も滑れたんだ』と言われるようになりました。新しい自分に出会えた感じ。人に伝えることが大事と思うので、心を込めて滑るのと、指先まで意識しています」と表現に磨きをかけた。

この日、冒頭に組み込んだトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒。昨季は西日本選手権で15位にとどまり、全日本選手権の舞台を逃した。切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバルの演技を見て「もう1回戻りたい」と誓った。今季に懸ける思いは強い。

「(全日本選手権で上位に入り)強化選手に戻りたい。トリプルアクセルを絶対に降りたいとも思っているので、全日本に出て、トリプルアクセルを跳びたいです」

2季ぶりの大舞台で輝くために、立ち止まるわけにはいかない。【松本航】