法大はRB星野凌太朗(3年)が4種類のTDの大活躍で、昨季関東王者の日大を撃破で発進した。

第3Qに日大に追いつかれたが、直後に星野が97ヤードのキックオフリターンTDで勝ち越し。さらに6ヤードのTDランで突き放し、35-28で逃げ切った。昨季は初戦で敗れたライバルとの対決を制し、9年ぶりの王座奪回へ好スタートとなった。

星野は第2Qにまずはパスで、TDラッシュの口火を切った。ゴール前に攻め込み、右オープンへ走る。ランと見せ掛けると、TE中木に逆転の4ヤードTDパスを決めた。

前半残り5秒では、ビッグなスペシャルプレーを決めた。QB平井からWR小山にパスが決まる。小山は後ろから右に走り込んできた星野に、ラトラルでバックパス。星野はそのままエンドゾーンに駆け込み、63ヤードのTDパスでリードを広げた。

パスを投げ、パスを受け、ボールをリターンし、最後は本来の走りで、4本目のTDとなった。4刀流でのTDを決めた星野は「初めてでうれしい。日大三ではQBだったのでパスは得意。リターンでいい走りができた」と胸を張った。有沢ヘッドコーチは「すごい」を連発し、「ケガをしないのが一番」と評した。

スペシャルプレーは記録上、小山の63ヤードTDレシーブとなる。星野は1回レシーブも0ヤードとなる。それでもランで57ヤード、レシーブで55ヤード、パスで4ヤード、キックオフリターンで186ヤード。1人でなんと302ヤードを稼いだ。

すでに昨季は2位に100ヤード以上の差をつけ、関東リーディングラッシャーになっている。「できればランでもっと走りたかった。日本一の距離を獲得するのが個人目標」という。「でもチームが日本一に貢献が第一です」ときっぱり。目標目指して走りまくるつもりだ。