立崎夫妻が、夫婦そろっての2大会連続オリンピック(五輪)出場に歩みを進めている。女子7・5キロスプリントで五輪3大会連続出場の妻芙由子(32=自衛隊)が18分28秒5で1位。射撃で全10発命中のパーフェクト。ローラースキーでも力強い滑りを見せ、3日間で行われた3種目中2種目で1位になり、総合優勝を果たした。「やみくもに走るのではなく、リズムに乗って臨もうと思ってしっかりできた。射撃は練習でもあまり外さなかったけど、ペナ0(ノーミス)はうれしい」と満足そうだった。

前回の平昌(ピョンチャン)五輪で初出場した夫幹人(33=自衛隊)はこの日、男子10キロスプリントで21分48秒6で1位。3種目全勝で総合優勝した。夫婦ともに日本の男女のエース。北京五輪へ互いに励まし、高め合うパートナーだ。2人ともに「自分にない視点からの意見に気づかされることがある」と声をそろえる。

26日から海外遠征に出発する。欧州での雪上合宿を行い、本格的なシーズンインに準備を整える。芙由子は「旦那ということを置いて、1人の選手として安心感がある」と、信頼する夫との混合リレーでの同時出場も見据え、本番へ状態を上げていく。【保坂果那】

○…日本バイアスロン連盟は3日、欧州に向け26日に出発する海外派遣選手を発表した。男女各6選手で北京五輪代表候補となる。メンバーは以下の通り。

▽男子 枋木司、立崎幹人、尾崎光輔、倍賞和己、中島榛、児玉翔平

▽女子 立崎芙由子、前田沙理、蜂須賀明香、田中友理恵、福田光、田中きらり

(すべて自衛隊)