15歳の女子プロレーシングドライバーJuju(本名・野田樹潤)が、デンマークF4選手権の2季目を終えた。

10月2、3日に最終ラウンドの第16~18戦に出場。雨の悪天候の中で攻めのレースを展開したが、5位、8位、4位。昨季はデビュー戦で優勝を飾っており、父で元F1ドライバーの野田英樹監督(52)は「Jujuの場合、優勝以外は負けのイメージです。しかしながら、欧州のレースで何度も表彰台という結果を残し、速さにさらに磨きをかけて、トラブルを乗り越える力も身に付けました」と2季目の成長を分析した。

Jujuのコメントは以下の通り。

デンマークでのF4シーズンが終了しました。

今季は(当初参戦を予定していた)アメリカ、デンマークともにトラブル続き。最終戦では、ようやくマシンの調子が今季初めてトラブルフリーだと思ったら、天候に翻弄(ほんろう)され、タイヤやセットアップの選択タイミングを誤ったりで裏目、裏目に出てしまいました。今季一番悔しいレースでした。

どんな状況でも結果を残すのがトップドライバーだと理解した上でも、本音を言えば最終戦でしたし、ようやくトラブルフリーになったマシンで、天候の安定した中で思いっきり走りたかったです。

チームと共に常に精いっぱい頑張りました。タラレバを言えば今季、何度の優勝をいろいろな事情で逃したでしょう。この全てを含めて、私たちの現在の実力なのです。まさに運も実力だと実感したシーズンでした。速いだけでは勝てないことを学び、でも、速さでは負けていないということも改めて実感できました。

総合力がないと勝てない。この先ステップアップできたとしたら、もっと大きな組織のチームでドライバーとしての実力を示し、自身のポジションを確立していかなければなりません。

NODAレーシングで過ごしたヨーロッパでの2シーズンは、良いことも悪いことも沢山あって、デビュー優勝から始まり、幾度となく降りかかるトラブルや不運、あまり思い出したくないヘイト的現実に心が折れては立ち直り、我慢を覚えました。

自分を成長させてくださった、スポンサー各位、ファンの皆様、チームスタッフ、友人、家族には感謝しかありません。月並みな言葉になってしまいますが、ご声援ありがとうございました。そして今日から新たなページをめくります。