B1新潟アルビレックスBBは9、10日、三遠ネオフェニックスとアウェーの静岡・浜松アリーナで対戦する。

8日は現地に移動し練習。SG佐藤公威(37)が2試合ぶり出場を目指す。今季初勝利だった3日の前節ホームの京都2戦目(76-75)は不出場だった。「初心に戻って、チームに貢献する」。ベテランはひたむきにプレーすることを三遠戦のテーマにした。今季最初のアウェー戦。「まず1戦目を取りたい」と実戦形式の練習では持ち味なハードな守備でリズムを作っていた。

3日の京都戦、島根に在籍していた19年12月21日のA東京戦以来のDNP(ベンチ登録しながら出場なし)だった。当時はケガのため出場できなかった。コンディションが関係しない不出場はBリーグになった16年以降では初で「もちろん悔しかった」と佐藤。

平岡富士貴監督(47)は起用しなかった理由を「1戦目(2日)にしてはいけないミスが続いた」と明かした。不用意なレイアップ、ターンオーバー。ベテランらしからぬプレーを指摘され、佐藤も真摯(しんし)に受け止める。「平岡さんははっきり言ってくれる。ベテランになるとなかなか言ってもらえない。感謝しています」。

指揮官の親心は奮起の材料になる。ベンチで1試合見てチームに必要と感じたのは、どこで主導権を取りにいくかを全員で判断すること。「そのために僕や池田さんが落ち着かせないと」。フォア・ザ・チームを改めて意識し、チームを支える。【斎藤慎一郎】