王者の壁は厚かった。東地区1位の秋田ノーザンハピネッツは、同3位で昨季B1を制した千葉ジェッツに68-92で大敗。昨季3戦全敗の天敵に第1クオーター(Q)こそ21-20と互角に戦ったものの、第2Q残り4分37秒で逆転を許してからは、劣勢の展開が続いた。

出だしは順調だった。第1Qは3点シュートを古川孝敏が2本、大浦颯太とジョーダン・グリンがともに1本ずつ決め、1点リードで折り返した。しかし、3点リードの第2Q残り5分36秒からフリースロー2本を含む6連続失点。流れを変えられると、徐々に点差を広げられた。また、フィールドゴール成功率は千葉の50・8%に対して秋田は36・4%と勝敗を分けた。

外国籍選手のやりくりも苦戦する要因になった。攻守の柱、アレックス・デイビスが第1Q早々に3ファウル。最終的にはコートに26分25秒立ったが、ファウルがかさみ、激しいプレーは封じられた。さらに10日のSR渋谷戦で右腓腹(ひふく)筋肉離れの負傷(全治2週間程度)をしたコルトン・アイバーソンの欠場も響いた。

前田顕蔵ヘッドコーチは「ゲームプランを選手たちが遂行しようというのは見えたが、けが人が多い中で40分間集中できるか、失点を抑えられるかを考えたときにそれが出せなかった。イージーなミスがあり、オフェンスで重くなった時間があった。ここを修正できるかにフォーカスし、また明日チャレンジしたい」と今日17日の第2戦に目を向けた。