ラグビー日本代表は23日、ワールドカップ(W杯)2度優勝のオーストラリアに挑む。

22日は大分の会場で最終調整。19年W杯日本大会以来2年ぶりに国内で行うテストマッチへ、SH流大は「勝つことを最優先に、楽しむ気持ちを持って頑張りたい」と誓った。相手は直近の南半球4カ国対抗で19年W杯優勝の南アフリカ、アルゼンチンに4連勝。見どころ満載だ。

(1)ジャッカル対決 オーストラリア代表115キャップのフーパー主将はこの日、会見で「姫野は素晴らしい」と自ら名前を挙げた。互いにラックでボールを奪う「ジャッカル」が代名詞。姫野和樹もかねて「『フーパーよりすごい』と言われ、超えたい」と意識する。

(2)SO対決 相手は9月にクーパーが4年ぶり代表復帰。CTB中村亮土は「攻撃力が増した印象。彼を起点にどんどんボールを動かしてくる」と分析した。対面は3年ぶり代表戦先発の松田力也となり、隣の中村も「思い切りプレーできるように、余分なストレスを排除したい」と連動して封じる。

(3)スクラム対決 相手プロップのスリッパーが核。日本の控えフッカー庭井祐輔は「(同部屋の具と)映像をめちゃくちゃ見ている。『こういうクセがある』と対策している。強い相手だが、勝ちたい」と言い切る。

過去5戦全敗の歴史を、覆す時が来る。【松本航】