開志国際が「リベンジ」へのスタートを切った。2次ラウンド2回戦からの登場で、長岡高専に111-59。メンバー15人を全員投入して快勝した。コロナ禍の真っただ中で開かれた昨年のウインター杯は3回戦直前に棄権。今回の男子出場枠は3だが、昨年の悔しさを晴らすために全員で突っ走る。

開志国際は緩急をつけてスコアを積み重ねた。第1クオーター(Q)は42-17の圧勝ペース。主力組が10分間でベンチに退くと加点速度は鈍ったが、それでも100点ゲームになった。富樫英樹監督(59)は「(決勝リーグが始まる)5日からが勝負。今年こそ、という思いはある」と言う。全国で暴れるための“ウオームアップ”は終わった。

昨年のウインター杯は3回戦を前に棄権を強いられた。1回戦で対戦したチーム関係者から新型コロナウイルスの陽性反応者が出たためだ。濃厚接触者に当たる相手選手とゲームをした開志国際も今後、感染する可能性ありと判断されて棄権となった。だからこそ、チームは今年に懸ける。富樫監督は「昨年の分も取り返したい」と話す。

右足首捻挫から復調の兆しがあるSG内田貴斗(3年)は昨年のウインター杯2試合で8本の3点シュートを決め計38得点。この日は第2Qから登場して10分間で3点シュートを2本決めた。「昨年はどこと対戦しても勝てる気がしていた」。棄権が決まった時は悔し泣きした内田は今年、全国コートでうれし泣きするつもりだ。【涌井幹雄】