女子は昨年全国4強の札幌山の手が3戦全勝で3年連続36度目の優勝。札幌山の手と2位の旭川藤星が全国大会(ウインターカップ、12月23日開幕、東京)出場権を獲得した。

昨年全国4強の札幌山の手が無傷の3連勝で道女王の座を守った。1年生から主将を務める森岡ほのか(2年)が、初戦の北星学園女戦で22点、2戦目の旭川藤星戦で31点の計53得点と、勝利に貢献。「1試合56失点以下というチームの目標を果たし勝ち切れて、良かった」と振り返った。

東京五輪直後の8月末、日本代表として銀メダル獲得に貢献した東藤なな子(20=トヨタ紡織)が練習を訪れた。森岡は「銀メダルの輝きもすごかったし、先輩の体ががっちりしていて、もっと体幹を鍛えないといけないと感じた」。肉体強化に加え、夏場から両手シュートを片手に変え、スキルアップを目指した成果が、結果にも表れた。

上島正光コーチ(78)は「運ぶのも点を取るのも森岡。全国までに、他の選手の力も上げていかないと」。チーム全体の底上げを図り、11年以来10年ぶりの全国制覇につなげる。

◆旭川藤星 2位に入り、初のウインターカップ出場を決めた。16年まで37年間指揮を執った伊藤淳子現アシスタントコーチ(67)と教え子で17年就任の河合美菜監督(32)との2頭体制で、夢を果たした。河合監督は「スローガンは『One For All All For One』。全員が仲間のために戦った結果。うれしい」と笑顔で話した。主将の荒田乃愛(3年)は「札幌山の手戦は大差をつけられた。もっと脚力とチームでの守備を徹底し、全国で戦える準備をしたい」と気を引き締めた。