東地区4位仙台89ERSが3位山形ワイヴァンズに67-61で快勝。今季初の“仙山戦”を制し、連敗を「2」で止めた。

仙台の牛若丸・渡辺翔太(22)が序盤からチャンスメーク。第1クオーター(Q)中盤、素早いドライブで敵陣に切り込んで2度ファウルを誘い、落ち着いて4本のフリースローを沈めた。一時7-2とリードしたが、山形ケニー・ローソン・ジュニアらの攻撃に押され、第1Qは13-19。だが、第2Qから持ち味の堅守が始動。山形を6得点に抑え、28-25と前半を折り返し、第3Qは49-43とさらにリードを広げた。

迎えた第4Q。7日福岡、10日越谷戦と勝利を逃す原因となった魔の最終Qでまた牛若丸が魅せた。残り9分12秒、52-45と突き放す3点シュートを決めると残り6分にもコート中央でボールを奪い、悠々とレイアップ。第4Qだけで7点を奪う活躍でチームは勢いに乗り、最後はジェロウム・メインセのダンクで締め、逃げ切った。

この日15得点でMVPの渡辺は「大事な場面でしっかり守り切らなければいけない。最終の部分で自分がPGとしてコントロールして、かつ守備の強度も落とさずに戦っていけたらと思います」と気を引き締めた。続くホーム3連戦でもブースターの“黄援”を力に再び連勝街道を突っ走る。【濱本神威】

○…山形は第1Qはケニー・ローソン・ジュニアが3点シュート3本を含む13得点と攻撃をけん引。だが、第2Qは仙台の執拗(しつよう)な守備に苦しみわずか6得点に抑えられた。第4Qになって一時は10点差までリードを広げられたが、中島良史の連続得点、田原隆徳らの得点で2点差まで詰め寄った。だが、最後はファウルが響きフリースローを確実に決められ万事休す。今日14日の第2戦で巻き返しを期す。