新潟アルビレックスBBの連敗は11に伸びた。千葉ジェッツに83-88と競り負けた。一進一退の攻防が続く中、第4クオーター(Q)残り2分14秒で81-81と追いつくが、そこから連続5得点を許して力尽きた。それでもSFロスコ・アレン(28)が40分フル出場で26得点、SFコービー・パラス(24)も15得点など、26点差で敗れた前日13日から改善はできた。リーグ戦は中断期間に入り、次節は12月4、5日の秋田戦(アオーレ長岡)。それまでの3週間で修正する。

昨季王者を追い詰めた。ただ、勝てなかった。「クロージングのところ。まだまだ力不足」と平岡富士貴監督(47)は悔しさをにじませた。60-67で始まった第4Q、シーソーゲームを演じながらアレンがフリースローを2本決めて81-81。残り2分14秒で並んだ。だが、この直後に千葉Jの底力を見せつけられた。イーブンボールを奪われて2点を献上し、続けて3点シュートを決められる。終盤に競り負ける今季のパターンにはまった。

それでもこの日は、ひと味違った。40分フル出場のアレンは本来のアウトサイドよりも、PGに位置に多く入ってボールをさばきながら形を作った。その流れからインサイドを軸にチームで攻め、13日の1戦目は攻略できなかった千葉の守備を崩した。リバウンドは36対31と上回り、アシスト数は19対20と互角。83得点は今季最多だった。

これで11連敗で通算成績は2勝12敗。12敗のうち、1桁得点差が8試合。そのうち7試合は5点差以内と接戦ばかり。勝負どころを押さえるため、16日の練習から今月中は午前、午後の2部練習を中心に行う予定だ。「勝ち切れない理由が局面にたくさんある」(平岡監督)と練習量を増やして修正に取り組む。

3週間の中断期間後は左肩痛のPG綿貫瞬(34)と体調不良のSG佐藤公威(37)の回復、ケガで離脱中のSG遠藤善(23)の復帰も視野に入る。8アシストのPG納見悠仁(24)は「ハードワークと、球際の強さを磨かないと」。連なった黒星と味わった屈辱を反転攻勢の材料にする。