全国バスケットボール選手権・ウインター杯(23日開幕=東京体育館ほか)に開志国際が男女アベック出場する。インターハイは男子がベスト16。3回戦で優勝した中部大第一(愛知)に敗れ、涙をのんだ。女子は8強入りした。冬にさらに上位を狙う男女チームをけん引するPGは、沢田竜馬と曽根妃芽香。ともに1年生がチームを統率する。1回戦、男子は24日に福岡大大濠、女子は23日に県岐阜商と対戦する。

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スピードあふれるプレーで前線にボールを運ぶPG曽根が攻撃の起点になる。「1年生なのでエネルギッシュなプレーを練習から取り組んでいる」と最年少のスタメンがゲームを、チームを動かす。PG呼子真洸(2年)との同時先発だが、コートでは臨機応変に役割を分担する。「(先輩たちに)遠慮しすぎるとプレーに出るので、積極的にやっている」。

小・中学を通じて全国大会の出場経験はないが、ウインター杯に8年連続で8度出場する常連校の司令塔を担う。伊藤翔太監督(33)は無名の曽根の素質を入学前から見抜いていた。「オープンスクールに参加した時に視野の広さ、空間を読む力を感じた。スピードもある」。複眼的な視野を駆使してパスを配球している。

曽根は県高校総体でベンチ入り。北信越大会では鼻骨骨折で不在だった呼子の代役でスタメン出場し、伊藤監督が「120点」と評価した活躍を見せた。「自分が出ていいのかなと思うこともあるけれど、出させてもらっていることを自信にしている」。そう話す曽根の個人目標は2桁アシスト、2桁得点。初戦、2年ぶり6度目出場の県岐阜商に挑む。

◆曽根妃芽香(そね・ひめか)2006年(平18)1月27日生まれ、宮城県出身。鹿島台中出身。バスケットボールは鹿島台ミニバスクラブで始める。ポジションはPG。158センチ、58キロ。