カーリング女子のフォルティウスが24日、札幌市内で26年冬季五輪ミラノ・コルティナダンペッツォ大会に向けた始動会見を行った。11月で北海道銀行との契約が終了し、12月からはクラブチームとしてスタート。今後、チームスポンサー、メンバーの雇用スポンサーを募集し、1月末からはチーム公式サイトでクラウドファンディングを実施し、活動資金を集めていく。

国際大会などに出場するには、チームの活動資金だけでも4~5000万円は必要で、バックアップは不可欠。新体制では<1>トップチームの強化<2>ジュニア選手の育成<3>生涯スポーツとしての人口拡大を柱に据え、新スポンサーを募り、来年5月の日本選手権までに、法人化を目指す。最年長の船山弓枝(43)は「チーム強化だけでなく競技の裾野を広げ、各地からトップレベルの選手が出てくるような流れをつくれたら。賛同してくれる企業を探している」と呼びかけた。

また、スキップ吉村紗也香(29)、リード船山、セカンド近江谷杏菜(32)、サード小野寺佳歩(30)の4人に加え、5人目の選手として、20年ユース五輪出場の小林未奈(19)の加入も発表された。クラブチームとなって以降も、拠点は札幌で変更なし。12日まで行われた世界選手権日本代表決定戦では敗退も、まずは来年5月の日本選手権(北見)で、出直しを図る。【永野高輔】