2大会ぶり7度目出場の帝京長岡は、土浦日大(茨城)に83-74で勝ち、18年以来の6度目の8強入りを決めた。SF古川晟(3年)が3本の3点シュートを決めるなど、外から中から19得点。初戦2回戦・白樺学園(北海道)戦の21得点に続いて、安定した力を発揮した。27日の準々決勝は小林(宮崎)と対戦する。

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土浦日大から、SF古川が強引にボールを奪い取ってゴールを決めた。第4クオーター、2分を切ったスコア78-72でのシーン。相手陣の奥深くから2人掛かりで相手を挟む。ミスを誘い、獲得したボールを無人のゴールに入れた。ノーマークのシュートで自身19点目。柴田勲監督(52)は「受け身になっている感じだったから、仕掛ければ彼ららしいゲームができる」とオールコートの守備を指示していたが、攻撃的な守備を攻撃的なゴールに結び付けた。

「今日はいいリズムでシュートを打てた」と話した古川は大舞台に押しつぶされない強いメンタルを持っていた。白樺学園との2回戦でも21得点。高いレベルの活躍を安定して見せる。2年前のウインターカップに1年生ながら出場していた。53-54で敗れた2回戦・豊浦(山口)戦での1分51秒の出場は貴重な経験になっていた。「1年のころは頭が真っ白になって視野が狭くなったけれど、3年生になって(チームを)引っ張っていこうという意識がある」。得点源の1人としてチームを勝利へ引っ張った。

主将のSG田中空(3年)がコートに不在の時はゲームキャプテンを務めるリーダーでもある。柴田監督は「チームの精神的な支え」と評しているが、古川は2試合連続2桁得点でチームの攻撃を支える。【涌井幹雄】

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は12月28日正午からBS朝日でともに生放送。