20歳の道産子現役大学生コンビがそろって初のオリンピック(五輪)代表だ。日本アイスホッケー連盟は26日、北京五輪に臨む女子日本代表に内定した23人を発表した。初選出は8人で、札幌国際大2年のGK増原海夕(みゆう、道路建設ペリグリン)と北海道文教大3年のFW志賀紅音(あかね、トヨタシグナス)がメンバー入り。攻守でスマイルジャパンに勢いをもたらす。

北京五輪に臨む23人の「スマイルジャパン」の一員として、増原と志賀紅が会見に出席した。GK3人の中で最年少の増原はマイクを握り「初めてのオリンピックですが、自信を持ってプレーしたい」と意気込んだ。前回の平昌五輪代表のDF志賀葵(22)と念願の姉妹での代表入りを果たした妹志賀紅は「ゴールに貪欲に向かい、1点でも多く点を取りたい」と力を込めた。

ベテランからの期待は高い。帯広市出身の志賀紅は過去最高6位に入った8月の世界選手権(カナダ)では、強豪米国相手に2点を奪うなど、チーム最多4得点を挙げた。五輪でも点取り屋として活躍すれば、チームの勝利が近づく。39歳最年長FW久保からは「若い選手なりのクリエーティブプレーがすごく多い。試合の中でどんなプレーをするのか楽しみ」と評価された。

苫小牧市出身の増原は大舞台での出番を待ち望む。会見では3大会連続五輪の藤本那から「若いけど体力があってとても尊敬している。伸びしろがある」と褒められ、照れくさそうだった。だが五輪のリンクに立つためには、守護神争いに勝たなければならない。「スケーティングのスピードを今年は意識した。試合でできるように頑張りたい」と誓っていた。【保坂果那】