創部13年目で初出場の専大玉名が、花園1勝を飾った。

プロップ小川慧士(3年)を中心としたFW陣が、スクラムやモールで圧倒。若狭東にプレッシャーをかけ、17個の反則を誘った。176センチ、110キロの巨漢を持つ小川は「相手のスクラムが高かったので、自分たちは低いスクラムを組めば勝てる自信がありました」と胸を張った。

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負けられない理由があった。熊本大会の初戦で、フッカー宮本翔平(3年)が頸椎(けいつい)を損傷。宮本の高校ラグビーは、突然幕を閉じた。その日からチームメートは「宮本の分まで勝っていこう」と発奮。仲間のために、初の花園で1勝は悲願だった。

宮本は今月24日に退院。この日はベンチで勝利を見届け「花園っていいなって思いました。(けがした時は)頭の整理ができなかった。でもチームメートが自分のためにと掲げてやってくれていたので、自分も頑張らなくちゃいけないと思いました」と話した。普段は明るいムードメーカー。試合には出られないが「チームの雰囲気を良くする明るい言葉をかけていきたいです」と、サポート役を誓った。

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