フィギュアスケートの情報を毎日発信しています。
今日の誕生日
アンナ・ヒュブラー(1885年)ドイツの女子ペア選手。1908年ロンドン冬季オリンピック(五輪)金メダリスト
樋口新葉(2001年)→20年Pick Up!(最終項にリンクあり)■北京五輪代表決定■
山田琉伸(2005年)
沖縄出身の男子シングル選手。昨春、埼玉栄高に進学。同秋の全日本ジュニア選手権27位
今日の1枚
日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。
21年11月14日、NHK杯エキシビションで演技する山本草太(撮影・菅敏)。
プレーバック
オリンピック(2002年ソルトレークシティー五輪)
本田武史が完璧演技で日本勢史上ショートプログラム(SP)2位発進
メダルが見えた。本田武史(20=法大)がSPで2位につけた。日本のフィギュアスケート界で、五輪前半を2位で折り返すのは史上初の快挙。4回転-3回転のコンビネーションジャンプなど完璧な演技を見せて、トップのアレクセイ・ヤグディン(21=ロシア)に続いた。本田は14日(日本時間15日)に得意の自由演技で、日本選手としては92年の伊藤みどり以来、男子では初となるメダル獲得を狙う。
右の拳を2度、力強く振り下ろした。本田の顔に笑みがあふれた。スタンドの拍手に、両手を広げて応えた。最高の舞台での最高の演技。「これだけの演技ができた。うれしい」。こみ上げる興奮を静め、全身の震えを抑えて話した。
演技順はヤグディンの直後。「ピリピリした感じだった」。優勝候補の演技に酔いしれたスタンドの余韻を、軽快な演技で吹き飛ばした。「ドンキホーテ」の曲に乗り、五輪では日本人初となる4回転を成功。続けて、3回転、3回転半と鮮やかに跳んだ。要素点、表現点ともに5・6・5・7の高得点。9審判のうち5人が2位評価した。
ロシア対決といわれた種目で、本田が2位に飛び込んだ。前半2位は、銀メダルに輝いた92年の伊藤みどりの4位を上回る。過去に入賞すらない日本男子にとっては歴史的な快挙だ。これまで男子のフィギュアと言えば、手足が長く、パワーもある欧米勢が上位を独占してきた。日本どころかアジア勢も獲得したことのない五輪のメダルが見えてきたのだ。
確かに上位選手のミスもあったが、2位での折り返しは偶然ではない。昨年の世界選手権では5位。メダルまであと1歩だった。切れのいいジャンプと、正確なスピン。表現力もある。上位への壁は、本田自身の心にあった。別名「プラクティス・チャンピオン」。練習ではだれにも負けない技術を見せるが、本番で成功しない。精神力の弱さが常につきまとってきた。
15位に終わった長野五輪の翌シーズンからダグ・リー・コーチに師事する。ストイコら世界王者を育てた名コーチに、精神面を鍛えられた。「自信を持て。お前はできる」。何度も繰り返されたその言葉。「心を強くするのは、一番時間がかかる」と言い続けてきたリー・コーチだが、その成果がようやく出てきた。
演技直前の練習、4回転-3回転の連続ジャンプを試みた。1度目は失敗、2度目は不安定、3度目にピタリと成功すると、リー氏は声をかけた。「タケシ、練習は終わりだ」。最高のイメージのままで本番を迎えた。そして、その通りに成功させた。これも、リー・コーチの「マジック」だった。
現地に入ってから体がよく動いた。高地のせいか逆に体が軽過ぎて、ジャンプが回り過ぎるほどだった。そこで前夜、選手村内を20分ほど走ったという。「わざと疲れさせた方がいいと思って」。冷静な判断と行動。長野五輪のSPの出番前に緊張で青白くなっていた本田は大人になった。
1日置いて行われるのは得意の自由演技。五輪のメダルが見えた。この日の演技後「メダル」の言葉は、あえて口にしなかった。しかし、狙っているのは1つだ。「審判に、本田もできるんじゃん、というのを見せて上位に残りたい」。日本屈指の才能が、ついに表彰台に足をかけた。
◆フィギュアスケートの採点法(当時)
SP(2分40秒)は要素点(ジャンプなど技術的なもの)と表現点(独創性など)に分けて採点(6点満点)。各審判は2つの合計点(同じ場合は要素点を優先)で各選手に順位をつける。各審判の順位をもとにSPの順位が決まる。「5人が2位」とした本田は「4人が2位」のゲーブルを上回り2位となった。自由演技(フリースケーティング=4分30秒)も同様に決める。SPの順位点は順位×0・5、フリーは順位をそのままの順位点とし、合計の少ない方が上位となる。仮に本田がフリーで1位なら合計順位点は1(SP順位点)+1で2。ヤグディンがフリー2位なら0・5+2で2・5で本田の金メダルが決まる。
◆五輪の日本フィギュア(当時) 男子の過去最高順位は8位で64年インスブルック大会で佐藤信夫(現日本代表コーチ)が記録した。80年の松村充が8位、32年老松一吉、76年佐野稔と80年五十嵐文男の3選手が9位で続く。64年当時は6位までが入賞のため、日本男子は1度も入賞経験がないことになる。女子は92年の伊藤みどりが前半(オリジナルプログラム)4位から逆転で銀メダル獲得。94年佐藤有香の5位など5人が入賞している。
◆本田武史(ほんだ・たけし)1981年(昭56)3月23日、福島県郡山市生まれ。9歳でスケートを始め、96年の全日本選手権を14歳で史上最年少制覇。98年長野五輪15位。東北高から法大へ進学。01年は世界選手権5位、NHK杯優勝。家族は両親と兄。168センチ、62キロ。
今日の出来事
安藤美姫と荒川静香が初滑り(2005年)
06年トリノ五輪でメダルの期待がかかるフィギュアスケートの安藤美姫(愛知・中京大中京高)と荒川静香(プリンスホテル)が2日、初滑りした。
世界のトッププロが集うアイスショー「スターズ・オン・アイス」が東京・代々木第1体育館で行われ、安藤はおなじみの「Mickey」を元気いっぱいに踊って「初滑りがプロと一緒ので今年はいい年になるかな」と笑った。
右足の負傷で全日本選手権のフリーを棄権した荒川もミュージカル「キャッツ」を演じ「今年はみせるスケートをしていきたい」と誓いを立てた。




