青森西は、先月13日に亡くなった木村大地監督(享年46)に勝利を届けるべく奮闘したが、熊本信愛女学院にストレート負けした。

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先月13日に息を引き取った木村大地監督の笑顔の遺影が見つめる中で力を出し切った。訃報からわずか3週間、ストレート負けを喫したが試合中も選手たちは笑顔を忘れなかった。沢野花梨主将(3年)は「どんなときも絶対に逃げない、どんなときも仲間を信じて、できると思って全力で笑顔でプレーできました」。勝利こそ得られなかったが、天国の恩師に笑顔を届けた。

沢野はタイムアウトではチームに「笑顔だよ」と声をかけて奮い立たせ、プレーでは相手の打点の高いスパイクをブロックするなどコート内外でチームをけん引。11月中旬に木村監督からもらった「おまえに託すよ。頑張れよ、任せたぞ」という言葉に恥じない姿を見せた。最後は木村監督の遺影に「頑張りました。3年間ありがとうございました」と声をかけ、バレー人生最後のコートを笑顔で後にした。

チームは5年連続18度目の出場も3年連続で初戦敗退。平山恵理(2年)は、「(沢野)花梨さんは自分たちにいっぱい残してくれた。次につなげられるように」と前を向いた。木村監督、沢野主将の思いを受け継ぎ、青森西は前進する。【濱本神威】

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