アランマーレ秋田は、山梨に56-71で力負け。新年2連敗スタートとなった。小嶋裕二三ヘッドコーチ(54)は「選手1人1人の役割が中途半端になってしまった。勝てなかったことは残念ですけど、チャレンジャー精神で守りに入らず、ひたむきにやっていきたい」と言葉を振り絞り、ホームで迎え撃つ東京羽田戦(15、16日)へ気持ちを切り替えた。

目覚めたかに見えたが、勝利には結びつかなかった。17-32の第2クオーター(Q)。久岡真歩子(27)の3点シュートを皮切りに、怒濤(どとう)の6連続得点。さらに同Q終了間際には2本のフリースローを沈め、最大13点差のビハインドを追いつき、前半を折り返した。久岡は「厳しい状況から立て直し、追いつけたことは1つの収穫です」と敗戦の中にも手応えを口にした。反撃ムードが高まったが、後半は細かいミスが重なって突き放された。終わってみれば15点差。「追い上げムードだっただけに悔いが残る。シュートを決めきることができなかった」と肩を落とした。

勝利の女神はいつほほ笑むのか。2日には首脳陣をはじめ選手全員で恒例の必勝祈願を実施。秋田市内の有名なパワースポットとして知られる日吉神社に参拝した。小沢彩佳(26)は「(Wリーグ)初勝利をお願いしました」。だが、初勝利はお預け。久岡は「チームを引っ張って、得点に絡んでいきたい」と言葉に力を込めた。

待望の「Wリーグ1勝」への歩みは着実に進んでいると信じ、チーム力向上を図っていく。【佐藤究】