体操男子でオリンピック(五輪)個人総合2連覇の内村航平(33=ジョイカル)が「世界一体操を知っている人」を目標に掲げた。

14日午前10時から都内のホテルで行った引退会見で、今後について問われると、じっくり考えながら言葉をつないだ。

「体操に対して、僕が世界で一番知っている状態にしたい。ずっと勉強をし続けたい。極めるとかそういう次元より上にいきたい」

3月に予定する引退試合以降も、体操に関わり合っていく。

「後輩たちに、経験してきたことを伝えていったり、小さい子供たちに、体操は楽しいんだよという普及活動をしたい。体操にかかわるすべてのことをしたい。完全に体を動かすことはストップしない。やれる時に動かせて、自分が動ける時にやるというのもある。体操含めて全てのことにチャレンジしたい」

そこには、3歳から30年続けた体操競技自体への恩返しがある。

「『ありがとう』とかそんな軽い言葉じゃ、感謝を伝えられないというか。常に、僕は3歳からやってて、体操しか知らないので、体操というもので内村航平が作られて、人間性も競技も結果として残せたし、感謝している気持ちを返していかないといけない」

今後も体操を中心に人生を進む。