1敗を次につなげる。アランマーレ秋田が東京羽田に61-71で競り負け、今季最後のホーム戦で初の2連勝を逃した。8点を追う第4クオーター(Q)、ギアが上がったオフェンスを止められず点差を縮められなかった。アーリーエントリーで合流した秋田出身の高野柚希(22=東京医療保健大)が8分35秒のプレータイムで3リバウンド。貴重な時間を今後に生かす。

あと1歩及ばなかった。第4Q序盤。逆転勝利も見える1桁点差で、連続失点。一時14点差に広げられ苦しい展開に。最後まで諦めずゴールを目指すも、相手に逃げ切られた。小嶋裕二三ヘッドコーチ(54)は「マンツーマンでディフェンスをしようと話したが、逆にそのプレッシャーを利用されて裏をやられたり、リバウンドを取られてセカンドチャンスなどでやられた」とポイントを挙げた。

Wリーグデビューを果たした15日、高野は参入後初勝利を経験した。「デビュー戦で初勝利はすごく自分の中でも大きくて、すごくうれしかった」。この日は前日よりも約7分長くコートに立ち「自分たちがやりたいようにやらせないとか、うまくいかない時間にどう修正するかが難しいと思った」と発見もあった。

13日に22歳になり、故郷での活躍を誓った。「秋田の方々に応援していただいて、すごくエネルギーをもらえてプレーができた。自分が活躍することで恩返しができたら」。今季は残り6試合。1つでも多く白星を積み上げながら、さらなる高みを目指す。【相沢孔志】

○…砂川夏輝(26)がチーム最多17得点、2アシスト、5スチールで躍動した。修正された相手の守備に阻まれ、初勝利の15日より9得点減らしたが「アタックして他の選手が寄ってきたことで周りにパスを出せた」と切り替えた。今後は22、23日にシャンソン化粧品戦。「オフェンスではアタックし続けて、相手にプレッシャーをかけるディフェンスで流れを持ってきたい」と意気込んだ。