世界120位で、予選勝者のダニエル太郎(28=エイブル)が3年ぶりに2回戦進出を決めた。

同147位で予選勝者のバリオス(チリ)に7-6、6-1、6-1のストレート勝ち。2回戦では元世界王者A・マリー(英国)と対戦する。

ダニエルは、第1セットのタイブレーク1-5の劣勢から、「ショックだったが、1ポイント、1ポイントやろうと思った」と、一気に6点を連取。大逆転で第1セットを奪うと、「あのタイブレークは大きかった」と、気落ちした相手を第2セット以降は圧倒した。

13回あった自分のサービスゲームを1度も失なわず、これで予選3試合を合わせ、まだ1セットも失っていない好調さ。この日は、決定打で相手を上回るだけでなく、凡ミスも3セットで9本という安定したプレーで勝ち上がった。

次戦のマリーとは、16年国別対抗戦デビス杯で対戦したことがある。当時、マリーは世界2位。しかし、長年悩まされてきた股関節のけがで、一時は引退を覚悟するところまで追い詰められた。世界ランクも800位以下に落ちたが、先週の前哨戦で準優勝。113位にまで戻してきた。ダニエルは「尊敬している。ただ、まだ対策は考えていない」と、少しだけ勝利の余韻に浸っていた。

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