東海大大阪仰星のドデカいSHが大暴れした。高來亜(こう・らいあ、2年)がSHで先発、後半途中からWTBに入り圧勝に貢献した。

身長183センチは、昨季トップリーグでNTTドコモの快進撃を支えた184センチの大型SH、ニュージーランド(NZ)代表T・J・ペレナラに匹敵するサイズだ。

潜在能力も規格外を誇る。スーパー・ラグビー、日本代表などで、20、40、60メートル走の往復5セットをこなす「ブロンコ・テスト」というフィットネス計測法が注目を集めているが、そのテストで4分17秒を出した。世界的SO・FBのニュージーランド代表ボーデン・バレットが4分12秒。単純な数値だけなら、ワールドクラスと言える。

湯浅大智監督(40)は「めちゃくちゃ勘がいい。手が長く、手のひらもデカいから、ロングパスも出せる。それに走れる。本当におもしろい存在」とほめる。高は「デカさはハイパントの処理とかに生かしたい。デカいけど低く、テンポのいいプレーを心がけたい」。花園でも国学院栃木との決勝戦で途中出場し、経験も積んだ。現在は献身的な守備が光る河道慎之介(2年)らとのレギュラー争いの真っ最中。湯浅監督が「まだタックルがダメ」と言い、高自身が「苦手」とこぼす守備力の低さを克服すれば…。“仰星のペレナラ”は花園2連覇を狙うチームの大きなピースになる。【加藤裕一】