フィギュアスケートのアイスダンスで全日本ジュニア選手権2連覇の実績を持つ西山真瑚(20=早大)が10日、拠点をカナダ・トロントから日本に戻すことになったとツイッターで報告した。高浪歩未(21)との同じ早大生カップル「あゆしん」解消も公表した。

「個人的な事情によりトロントから日本に戻ってくることになってしまいました」と明らかにした上で、拠点変更を余儀なくされた理由について「練習環境に限界のある東京ではトロントのようなレベルでアイスダンス競技を続けることが当分個人的には難しく」と説明した。

西山は吉田唄菜とのカップル「うたしん」を昨年1月に解消。同3月に高浪と組んだことを発表していたが、こちらも拠点変更の影響を受け「高浪歩未選手とのパートナーシップを解消いたしました」とした。

「トロントに行ってからのたくさんの支援、応援はとても励みになりました。また経験豊富な高浪さんと滑る機会をいただけたことはアイスダンスの勉強にもなりました」と感謝。「今後はしばらく日本で頑張りたいと思います。今後もどうか応援のほどよろしくお願いいたします」と心機一転の決意をつづった。

高浪もツイッターに「このたびは西山真瑚選手の個人的な事情により、今後競技としてアイスダンスを続けていくことが難しいとお話しがあり、継続の努力をしましたが残念ながら解消となったことをご報告いたします」「とても急なことで残念で、まだ受け止められませんが、私は次に進んでいきます」「皆さまの応援があったからこそ、西山選手と1年間とても充実した練習を積み重ねることができ、全日本選手権にも出場することができたと思います」などとメッセージを投稿した。

その全日本選手権(昨年12月)では、大会4連覇で北京オリンピック(五輪)に出場した小松原美里、尊組、2位で進んだ4大陸選手権(今年1月)で銀メダル、今月下旬の世界選手権代表に決まっている村元哉中、高橋大輔組に次ぐ3位で表彰台に立ち、次代を担うカップルとして期待されていた。

西山と高浪は12日夜、都内で開催される早大スケート部フィギュア部門による2年連続のアイスショー「WASEDA ON ICE」に出演する。