フィギュアスケート女子で平昌五輪4位入賞の宮原知子(木下グループ)が24歳の誕生日を迎えた26日、自身のブログで現役引退の意向を表明した。「2022年3月26日」と題し「この度、現役を引退することを決断いたしました。唐突なご報告で申し訳ありません。いつが良いか思案した結果、自分の誕生日にしよう! と思い、本日となりました」とつづった。

◆宮原知子(みやはら・さとこ)

1998年(平10)3月26日、京都府生まれ。4歳から7歳まで米ヒューストンで暮らす。6歳の時に競技を始め、帰国後は浜田美栄コーチに師事。ジュニア時代の14歳で出場した12年全日本選手権で3位に入った。全日本ジュニアは11、12年に2連覇している。

シニア1年目の13年NHK杯でグランプリ(GP)デビュー。シリーズ通算3勝を挙げた。14年ソチ五輪出場は逃したが、初出場した15年世界選手権(上海)では銀メダルに輝いた。18年の世界選手権(ミラノ)でも銅メダルを獲得した。

GPファイナルは15、16年に連続2位。16年の4大陸選手権(台北)では初優勝を飾った。全日本選手権は14年から4連覇と長く日本の第一線を滑ってきた。

18年の平昌オリンピック(五輪)は4位。ショートプログラム(SP)75・94点、フリー146・44点ともに当時の採点方法で自己ベストを更新し、五輪メダルに肉薄する演技だった。

五輪後はカナダに拠点を移し、今季はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)にも挑戦。しかし、自分らしいスケートを追求するために封印し、表現力に磨きをかけてきた。

北京五輪の代表最終選考会となった昨年12月の全日本選手権で5位。2大会連続の夢舞台に立つことは、かなわなかった。翌1月の4大陸選手権(タリン)には選ばれたが、全てを懸けた後の年明けに体調を崩したとして、北京五輪の補欠とともに辞退していた。

引退後はプロスケーターを志すとしており、来月のアイスショー「スターズ・オン・アイス」(大阪公演4月2、3日=東和薬品ラクタブドーム、東京公演8~10日=代々木第1体育館)に出演するスケーターのリストに名を連ねている。

関大卒。木下グループ所属。152センチ。血液型B。

趣味は塗り絵、散歩、外国語の勉強、カフェに行くこと、料理など。