全日本柔道連盟は14日、東京・春日の講道館で強化委員会を開き、男子の世界選手権(10月6~13日、ウズベキスタン・タシケント)日本代表の補欠を兼ねる杭州アジア大会(9月10~25日、中国・杭州)の代表内定選手を決めた。

注目の60キロ級は議論を重ねた末、多数決に。永山竜樹(了徳寺大職)13票、古賀玄暉(旭化成)7票で永山に決まった。

◆60キロ級

永山竜樹(了徳寺大職)

◆66キロ級

田中龍馬(筑波大)

◆73キロ級

大野将平(旭化成)

◆81キロ級

佐々木健志(ALSOK)

◆90キロ級

村尾三四郎(東海大)

◆100キロ級

ウルフ・アロン(了徳寺大職)

◆100キロ超級

29日の全日本選手権(日本武道館)後、強化委で決定

世界選手権の代表については3日の全日本選抜体重別(福岡)後、以下のように決定している。

◆60キロ級

高藤直寿(パーク24)

◆66キロ級

第1代表=阿部一二三(パーク24)

第2代表=丸山城志郎(ミキハウス)

◆73キロ級

橋本壮市(パーク24)

◆81キロ級

第1代表=永瀬貴規(旭化成)

第2代表=藤原崇太郎(旭化成)

◆90キロ級

増山香補(パーク24)

◆100キロ級

飯田健太郎(旭化成)

◆100キロ超級

29日の全日本選手権(日本武道館)後、強化委で決定

世界選手権の補欠を兼ねるアジア大会の代表内定を受け、会見した金野潤強化委員長は「国内ポイントなど総合的に判断し、世界、アジアで勝てる選手を選考した」。男子代表の鈴木桂治監督は「全階級、金メダルが目標」と宣言した。

五輪2連覇の大野、東京大会金メダルのウルフが実戦復帰することには、再び鈴木監督が「大野選手は2連覇した選手ですから、今後のモチベーション維持を我々が支えていくことも大切。ウルフ選手も大野選手と同様、金メダル以降の大会には参加していないが、まずは、けがを治してほしい。1つ大きな大会を終えた選手はモチベーションが大事になる」と説明した。【木下淳】