自転車BMXフリースタイル男子パークの中村輪夢(20=ウイングアーク1st)が、東京オリンピック(五輪)のリベンジを誓った。

中村は22日から千葉・ZOZOマリンで開催されるXゲームに出場。21日の前日会見で「五輪ではふがいない走りしかできなかったので、今回は一発かましたい」と話した。

東京五輪では健闘したものの5位。19年世界王者として金メダルが期待されていただけに、悔しい思いもした。

Xゲームは五輪などとはコース形状が異なり、出場選手数も五輪の9人に対して今大会は16人。異次元の走りで五輪初代王者となったローガン・マーティン(オーストラリア)ら五輪メダリストは全員が出場する。「レベル高いやん、って思ったけれど、やることやるだけ」と自らに気合を入れた。

BMXでは、日本勢が得意とするフラットランドも19年ぶりにXゲームに復活した。平らなステージの上でBMXを駆使して技を競う「BMXのフィギュア」。自転車の上でバランスをとりながら高度な回転技を繰り出すなど、観客を沸かせるトリックが満載だ。

中村とともに会見に臨んだ佐々木元(36)は、昨年の世界選手権で2位に入った世界トップライダー。地元千葉県の出身で、自宅から会場まで20分。「近すぎて」と笑いながらも「貴重な経験になる」と喜ぶ。

スケートボードなど10代選手も多いXゲームだが、経験も重要となるフラットランドは「40歳になっても頑張れる」と佐々木。五輪種目入りもささやかれるだけに「僕はまだ若いですから。五輪でやるまで頑張りたい」と話していた。【荻島弘一】