いぐべ! B1! プレーオフ(PO)進出が決定している東地区3位福島ファイヤーボンズが、ホームで同5位山形ワイヴァンズに85-81と競り勝った。アレックス・マーフィー(28)が両軍最多23得点、10リバウンド。2月5日アウェー福岡戦以来の「ダブルダブル」と奮起し、連敗を「3」で止めた。

接戦をものにした。5点を追う第3クオーター(Q)。前半の課題を修正し、攻守の切り替えが速いオフェンスと強度のあるディフェンスで食らいついた。フィールドゴール成功率は、前半の41・2%から後半は50%に上げ、第4Q終盤まで接戦を演じた。1点リードの残り25秒。ゴール右からのシュートで3点差に突き放すと、同10秒にフリースロー2本を決め、ダメを押した。「前半はスロースタートになったが、ディフェンスから立て直すことができて良かった」と喜んだ。

ブースターの後押しがあった。PO進出が3日に決定し、この日は先着700人に「いぐべ!B1 Tシャツ」を配布。スタンドはチームカラーの紫一色に染まった。この日の勝利で22年のホーム戦は9勝1敗となり、現在6連勝中。森山知広ヘッドコーチ(38)は「(声援があるのが)ホームの一番の強み。こういう試合を勝ち切れたのはブースターの声援のおかげだと思う」と感謝した。

レギュラーシーズンは残りホーム2戦。ブースターは連勝を期待している。アレックスは「とにかくB1に行きたい気持ちなので、みんなで一緒に頑張って全力でプレーしていきたい。B1! B1!」とコート上で宣言。応援に応えるため、ブースターの前でさらに奮闘する。【相沢孔志】