B2福島ファイヤーボンズが惜しくもプレーオフ(PO)初勝利を逃した。

第3クオーター(Q)終盤に連続失点で9点差とされるも、タイムアウトで選手が声を張り上げた。「ここだよ! 我慢我慢!」。勝利のために気持ちは切らさない。エリック・マーフィー(31)が5ファウルで退場する中、第4Q残り2分に1点差まで追い上げた。だが、要所でのミスが響いて逆転できず、痛い敗戦。森山知広ヘッドコーチ(38)は「自分たちのターンオーバーやもったいない部分があったので明日はそこを修正したい。勝って3戦目にいくしかない」と前を向いた。

村上慎也(31)は、レギュラーシーズンで1度もなかった先発出場。スピードのあるドライブで切れ込み、積極的なアタックで10得点を挙げた。負けが許されない第2戦に向け「自分たちのゲームプランをやること。リバウンドやルーズボールの部分で気持ちは絶対に負けないように、40分間ハードにやらないといけない」と力を込めた。

村上は、14-15シーズンのbj福島時代から在籍し、クラブ初のB1昇格を懸けたPOのコートに立っている。「福島というチームができていなかったら、選手としては終わっていたかもしれない。今選手として続けられているのは本当に福島のおかげ。本当に“第2の故郷”のような感じ」と話す背番号8。このまま連敗で終わるつもりはない。【相沢孔志】