女子で北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレが、28日のプレーオフで北海道銀行を6-4で下して決勝進出を果たした。

29日の決勝(午後4時半開始)では、変則トーナメントの準決勝を勝った中部電力と対戦する。

ロコ・ソラーレは安定した戦いぶりが光る。黒星を喫したのは1次リーグのフォルティウス戦のみ。試合前半はアイスリーディング(氷の読み)に手を焼く展開となっても、その要因をチーム内で情報共有し、試合終盤に向けて修正できることが強みとなっている。

北京五輪後の再始動戦となった海外大会を前に小野寺コーチは、「あの子たちはきっと、優勝に飢えている」と話していた。シーズンを締めくくる一戦。地元で頂点を目指す。

一方の中部電力は1次リーグでは取りこぼしもあったが、大会終盤に入って大きく調子を上げてきた。スイープ陣の技術力が、ショット精度向上の要因となっている。3月の世界選手権では“日替わりオーダー”で臨んだが、今大会ではメンバーを固定して戦っていることも特徴のひとつだ。

地の利もあるロコ・ソラーレ有利とみるが、中部電力の上昇度も侮れない。

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男子は決勝一番乗りを果たした札幌国際大と、1次リーグ首位通過だったSC軽井沢クが対戦する(午前9時開始)。

今大会3度目の顔合わせとなる。

若さと勢いのある札幌国際大は、先行時に相手の攻撃を巧みにしのぐしたたかさも併せ持つ。

盤石の強さを誇っていたSC軽井沢クだが、決勝トーナメントに入りスチールで点を奪われるシーンも見られるようになってきた。

とはいえ、決勝の大一番では、精神的支柱でもある山口剛史らの経験力がものをいうか。