ラグビーのリーグワン年間表彰式が30日に都内で行われ、優勝した埼玉(旧パナソニック)フッカーの堀江翔太(36)が初代MVPに輝いた。

主に後半途中からの出場で強烈な存在感を発揮。自身も獲得したベスト・フィフティーンの面々を前に「恐れ多くて後ろを見られない」と笑わせ、賞金100万円について「坂手といい飯でも食いにいこうかな」。先発フッカーで安定感が光った後輩の坂手淳史(28)を思いやった。

来月3日から19年W杯日本大会以来となる日本代表活動に参加予定。世界ランク2位フランスなどとテストマッチを控える。W杯3大会連続出場中の実力者は「36歳になってこういう賞をもらえた。30歳の時より動けるようになっている」。来秋のフランス大会へ「どの選手も目指したい特別な場所。この前の結果より良くしたいのはもちろん」と誓い、前回の8強超えへとけん引する。【松本航】

○…ベスト・フィフティーンに輝いた埼玉プロップ稲垣は、23年W杯へ「僕個人としては優勝したい」と言い切った。前日の決勝もフル出場。目標達成へ「1試合ずつ自分の準備をしていく」と来月からの代表活動を見据えた。新人賞とダブル受賞の東京ベイWTB根塚は「楽しい1年になった」と充実感を漂わせた。初めて代表候補入りしており、代表の宮崎合宿参加メンバーは31日に発表される。