日本ラグビー協会は1日、6月11日に東京・秩父宮ラグビー場で開催されるチャリティーマッチの「トンガサムライ・フィフティーン」メンバーを発表した。日本代表候補によって構成される「エマージング・ブロッサムズ」との一戦に向けて、大学生で唯一、フッカーのシオネ・マウ(20=大体大)が名を連ねた。

マウは高知中央高時代に全国高校大会(花園)へ出場。現在は昨季、関西大学リーグ2部を制した大体大で活躍する。

今回の一戦は1月にトンガ北部の海底火山で起きた大規模噴火の影響による被災者の救援と、被災地域の復興支援を目的に行われる。

マウは大体大を通じて「家族は無事でしたが、噴火当時はとても心配で、ラグビーを辞めてでも家族の元に帰ろうかと悩みました。今は高いレベルのチームに選んでもらえたので、自分の強みを生かしたプレーをしたい」とキッパリ。大体大の中井俊行監督は「日本とトンガのラグビーでの交流は長年続いています。チャリティーマッチに本学のシオネ・マウが協力できることは光栄に思います」とコメントした。