24年パリオリンピック(五輪)出場を目指す織田夢海(ゆめか、15)が、メダリストを抑えて優勝を飾った。

4本目に大技「フリップフロントフィーブル」を決めて6人中最高の7・7点をたたき出し、計19・9点で制した。4月の「Xゲーム」でも活躍した15歳は「めちゃくちゃうれしい。自信になります」と喜びをかみしめた。

東京五輪スケートボード女子ストリートで史上最年少の金メダルを獲得した西矢椛(もみじ、14)や、同銅メダリストの中山楓奈(16)ら強敵を上回った。4位だった西矢とは大親友。「椛は一番仲がいい。妹みたいな存在です。本当は一緒に表彰台に立ちたかった」。“姉貴分”として、西矢が失敗して倒れ込んだ際はいの一番に駆け寄り、手を差し伸べた。

親戚の勧めで7歳から競技を始めた。平日は名古屋市西区の庄内緑地公園などを拠点に練習を重ね、土日は神奈川・寒川町の「THE PARK」に顔を出すことも。男子の白井空良らトップ選手と切磋琢磨(せっさたくま)する。

優勝賞金の50万円は、海外渡航の資金にあてるという。6月にはイタリア・ローマでパリ五輪の選考に関わる国際大会に参戦。「東京オリンピックは出場できなくて悔しかった。パリで活躍したい」と意気込んだ。