東京オリンピック(五輪)代表の向翔一郎(26=ALSOK)が意地の銅メダルを獲得した。

準々決勝で地元ジョージアのパプナシビリに敗れ、敗者復活戦を背負い投げで勝って迎えた3位決定戦。ジェナーロ・ピレッリ(イタリア)相手に1分32秒、肩車で技ありを奪い、そのまま4分間を戦い抜いた。

初出場した昨夏の五輪は3回戦で敗退。以来の国際大会で頂点は逃したが、連続切符を目指す24年パリ五輪へ、再び世界との戦いに戻ってきた。

国内でも4月の全日本選抜体重別(福岡)で1回戦敗退。一方、体重無差別の全日本選手権では小川雄勢(パーク24)に技を果敢に仕掛けた。2階級上プラスアルファの難敵に敗れはしたものの、挑戦を通して柔道への意欲を取り戻していた。【木下淳】