北海道カーリング協会が16日、22年度から新設する「北海道カーリングツアー」の発表会見を札幌市内で行った。昨年まで個別に開催されていた「どうぎんカーリングクラシック(札幌市)」、「アドヴィックスカップ(北見市常呂町)」に加え昨年、コロナ禍で第1回が中止になった「アルゴグラフィックスカップ(北見市)」、新設される稚内カップ(仮称、稚内市)を1ツアーとして開催。それぞれ賞金を設け、世界カーリング連盟ツアー(WCFT)ポイントが付与される大会とする。

海外のトップチームが参戦しやすいように、4大会の開催方式を統一し、欧米などでのツアーが始まる前の8~9月に集中開催。国内で高いレベルの大会を複数行うことで、招致を進める30年札幌五輪に向けた国内選手の強化育成ならびに、競技力向上を目指す。

会見に出席した道協会広報室委員で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ本橋麻里代表理事(36)は「ロコの銀メダルで終わりではない。欧州では秋から冬にかけ毎週のように大会をやっている。国内に高いレベルの大会を増やすことで、強くなれる場が増える。ジュニアの選手もこの大会に出たいという動機づけになっていけば」と期待した。

各大会の成績によって付与されるWCFTポイントは、五輪出場に直接の関係はないが今後、国内代表選考の基準の1つになる可能性がある。

東日本電信電話(NTT東日本)北海道とホクレン農業協同組合連合会がスポンサーにつき、大会運営をサポートする。NTT東日本北海道は主に、現地からの動画配信などで協力する。日本協会会長も務める道協会の貝森輝幸会長(73)は「北海道協会は国内の選手登録者の45%を占める。マンモス協会として、日本のカーリングが世界の頂点に立てるようなことを進めていけたら」と話した。