体操男子で、13年世界選手権種目別あん馬で金メダルを獲得し、21年東京オリンピック(五輪)代表だった亀山耕平(33=徳洲会)の引退セレモニーが19日、全日本種目別選手権決勝の前に、会場である東京体育館で行われた。

亀山は「最も感謝したいのは両親です。強い体に生んでくれてありがとう。とうちゃん、かあちゃんがいたおかげで、ここまで来られることができました」と、父の日のこの日、会場にいる両親に感謝の言葉を送った。「最近、涙もろくなって」と言うと、言葉が震え、瞳が潤んだ。

また「人に引っ張り上げられてきた競技人生だった」と、支えてくれた人々に感謝。特に、「遊びたいから体操を辞めたい」という亀山を引き留めた小学校の恩師と、現在の所属、徳洲会の米田功監督にお礼を述べた。日本体操協会藤田直志会長から花束が贈られた。